未病から真の健康に(SaAさん)
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2016/03/09


 

<不調が当たり前の生活>

私は、中学生までは部活動に打ち込み、健康的な生活を送っていたため、体に不調を感じることはほとんどありませんでした。しかし、高校生になるとアルバイトを始めるようになり、生活習慣が大きく変わりました。
大好きなチョコレート菓子やアイスクリーム、菓子パンなどを好きな時に好きなものをお腹いっぱい食べる習慣がつき、気がつけば中学生の時よりも
10㎏近く体重が増えていました。

恭子注:まあ、特別な悪い食生活というよりも、今の学生の平均的食生活と思われます。

元々、人並みの根気よさは持ち合わせていると思っていましたが、体型の変化に比例して、小さなことでくよくよ悩み落ち込みやすい、一つのことにとらわれやすい性格になっていきました。当時は、自身の生活習慣の変化を気にとめることもなく、心身共にスッキリとしない日々を送っていました。

恭子注:体の不調が心の不調にイコールなのです。

 

就職をしてから一人暮らしを始めると、不規則な生活には更に拍車がかかりました。

もともとの片頭痛は悪化し、ついにはうつ病と診断され、休職せざるを得なくなりました

抗精神病薬の服薬や心療内科の通院などの治療を受けていましたが、幸いにも家族や周りの支えもあり、無理のない生活を心がけ、転職や結婚という環境の変化の中で生活を送っていました。
 しかしながら、根本的な原因が解決されたわけではなく、体の不調を騙しながら生活してきました

【教室に通うまで(特に10代後半~)の食習慣】

Ø  朝食は菓子パンが中心

Ø  飲み込むような早食い

Ø  副食が中心のおかず食べ(主食:副食=13)

Ø  バックの中には常にチョコレート菓子

Ø  喉が乾いたらジュースを飲み、一年を通してコールドドリンクを飲む

恭子注:おやおや、全く私がよいと言っている食生活の正反対ですね。

【教室に通うまで(特に10代後半~)の心身の不調】

Ø  口内炎が2,3週間に1度は発症

Ø  肌荒れがひどく、一時は顔を洗うのも痛いくらいのニキビ肌

Ø  常に体がしんどく、風邪をひきやすい(お休みの日は、一日中寝ている)

Ø  片頭痛持ちで、何事にも積極性に欠ける(常に痛み止めを携帯し、服用)

Ø  何をしていても集中力が持続しない

恭子注:という不調は、イコール、上記の食事が原因だったと分かりますね。

 

<教室へ通うきっかけ>

私は心身共に健康といえる状態ではありませんでしたが、当初は病気治しが目的というわけではありませんでした。夢中になれる趣味を持ちたい!という動機から、経験のなかったパン作りに興味を持ち、2014年の秋のパン教室から1年間パン教室を受講しました。パン教室の中で、恭子式マクロの部分的な理論や食べ方をお教えいただく機会があり、その神髄を一から学びたいと思い、基礎科の受講を決意しました。

 

<教室へ通ってから>

基礎科前期の受講を始めて、日々の食生活を見直したことで、大きく2つの変化がありました。

    体調の変化

    考え方の修正

 

【食生活の見直し】

まず初めに、これまでの食生活の誤りを省み、悔い改めることからスタートしました (基礎科の始まる9月の時点で妊娠が判明していた為、岡田先生のご指導の元、完全正食ではなく、昭和30年代の食事を意識して取り入れていました)

恭子注:妊娠したら、完全正食ではなく、昭和30年代の食生活がよい、と私は言っています。
具体的には、主食(米のご飯で分搗き米)を主にする。
      甘い物は摂らない。
      よく噛む。
      蛋白質は植物性と動物性蛋白質を半々で摂る。
      けんちん汁または味噌汁、
      納豆一包など植物性蛋白質と70g程度の動物性蛋白質(一日)     
      季節の野菜(根菜+青菜) 

 

 

以前までの食事

現在の食事

菓子パン、果物、ヨーグルト、豆乳

梅生番茶

パスタ、アイスコーヒー

分づき米(雑穀入り)、けんちん汁、五目豆

白米、味噌汁、ハンバーグ、

生野菜サラダ、果物

分づき米(雑穀入り)、けんちん汁、納豆、

焼き魚70g、青菜のごまよごし

間食

チョコレート菓子、アイスクリーム、

焼き菓子など

ドライフルーツ、タンポポコーヒー、雑穀おにぎり

 

大きな誤り

Ø  忙しいことを理由に菓子パンで簡単に朝食を済ませる

恭子注:菓子パンは諸悪の根源です。これを止めるだけでも未病は無くなります。

Ø  朝はお腹いっぱい食べ、果物やヨーグルトを食べるべきという思い込み
恭子注:朝は、排毒の時間帯。梅生番茶のみの方がむしろスタミナが出ます。

Ø  体に良いと思って、豆乳を飲むことが習慣化
恭子注:豆乳は体を冷やします。

Ø  おかずを食べる分には太らないという勘違いから、主食:副食=3:7の食べ方
恭子注:とにかくご飯(米)が、論より証拠、主食5:副食3
「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」日東書院 29ページ

Ø  仕事のある日の昼食は、周りに合わせて外食が当たり前

Ø   

 

大きな変化

Ø  仕事の日の昼食にもけんちん汁を携帯できるよう、保温性のスープジャーを購入。出先でもお弁当と一緒にけんちん汁を食べるようにした。

Ø  主食:副食=5:3で一口100回以上、よく噛むことを意識

Ø  どんなに忙しい朝(仕事のある日)でも、主食だけでもおにぎりや保存容器に入れて持っていく。

食生活の見直しにより体調の変化と考え方の変化が起こりました。

 

    体調の変化

食生活を改めたことで、いち早く体に大きな変化が表れました。

それまで自分自身、特に問題視はしていなかった35日に一度きりの大きな便りが、

毎朝訪れるようになりました。そして幼少期から悩まされてきた、

二の腕にある赤みやざらつきが、すっかり消えていた
のです。

お教室で、岡田先生や同級生の方々にも、肌が明るくなったとお褒めいただくことが励みになり、食生活の改善による自身の変化をより実感することができました。

恭子注:本当に美しい透明感のある肌になられました。
お顔立ちはもともと美しい方だったので、振り向くほどの美しさでした。

大きい便りとは、内臓の状態のメッセージ、まさに、便りなのです。

毎日、大きな便りが訪れるようになってからは特に、今まで感じたことのなかった心と体の軽さを感じるようになりました。

朝の目覚めが良くなったこと、
高校生の頃から10年以上もの間抱えていた片頭痛や倦怠感も、

気がつけば消えていたのです。この原因不明のだるさは
まさに、「天与の分限」を超えた所に

現れていた結果であったのだと気づかされました。そして、優柔不断で決断力に欠くことの多かった私が直感的に行動できるようになったこと。“気”が停滞することなく、常に流れている状態、それを感じるようになった心の軽さではないかな、と思います。

 

    考え方の変化

食生活の改善により、自然と表れる心と体の変化は勿論ですが、お教室で岡田先生から学ぶ中での最も大きな変化は、やはり考え方変化であったように思います。

 

20代前半で診断されたうつ病も、通院を投げ出したままの状態でしたので、お教室に通いだしたときの私の考え方は以前と大きく変わっておらず、相変わらず職場の人間関係で頭を悩ませていました。その時、岡田先生から「あなたは、人からいい人と思われようとしてない?」と言われ、その場ですぐには理解出来なかったものの、それから数カ月をかけて少しずつ腑に落ちてきた感覚を覚えました。

恭子注:今はやりのアドラー心理学…嫌われる勇気を
の真髄もそうなのですが、

真に良い人、優しい人を目指すのではなく、日本人は、ひとからどう見られるか、に重点を置きます。
つまり、良い人、優しい人と思われることを目指してしまうのです。

 

食生活の改善は、表面的な体の変化としてのみ現れるのではなく、考え方や生活習慣へも大きく影響をもたらしてくれました。欲望のままに食べ、常に満腹になるまで食べていた生活は、一時的には満たされているように思えていました。しかし、その頃の自身の生活を振り返ると、食事に限らず、人・物・お金全てに対して、もっともっと…と常に欲求不満を感じていました。それに対して今は、自身の器を見極め、空腹も楽しめるようになり、食生活に比例して考え方や生活そのものがシンプルになってきたように思います。自分の持てるものをどのように活かすか、自分にとって本当に必要なものは何か、そして、自分が持てるものは今まで以上に大切にするように変わってきています。また、あれも、これも…と求め過ぎる考え方は、食生活の混乱を招き体の不調を引き起こすように全ては相互して作用していると、実感しています。


恭子注:「岡田恭子のらくらくマクロビオティック教室」日東書院 77ページから
今に満足、今日に感謝!

 

「重荷を背負うな、責任を果たせよ」

私は、自らが果たすべき以上の重荷を背負い、「人からいい人ね~と言われる自分を心のどこかで理想像としてきたのだ」、「『…こうあるべき』という決めつけこそ、自分を苦しめていたのだ」と気づかされました。

日々の生活も同じだと思います。「これを食べてはいけない」、「こういう食べ方はしてはいけない」という決めつけに縛られることなく(排毒の必要がある時、完全な正食を行う際は別ですが…)、自分の体に耳を傾け、頂く自然の恵みに感謝する。そして、今日という限られた日に感謝する。何か大きいことをする必要はないのです。この半年間、体が喜ぶけんちん汁をほぼ毎日食べ、それも義務にすることなく作り続けられたのは、こうした考え方の変化が大きかったと思います。時間がなく、けんちん汁しか支度の出来なかった日も、「けんちんを作れた、よくやったな!」と、自分を褒めてあげることが出来るようになりました。

恭子注:すばらしい!
全てを学んでくださいました!
感謝!
そして、自分をほめる!
この自分の存在(実存)への自信こそ、受け取ってほしかったものです。

 

今回、完全正食を行っていないので、長年の不摂生で溜め込んだ物の排毒はまだまだ終わっていないでしょう。これから出産を控え、今後も体の変化に苦しむこともあるかと思います。そうした時も、この半年間で学んだ原点へ戻ることが出来るよう、日々慢心せず過ごしていこうと思います。

 

岡田先生、いつもお教室で家族のように温かく迎え、熱心なご指導をして頂き本当にありがとうございます。そして、お教室で一緒に学んだ同級生がいたことが、とても励みとなりました。本当にありがとうございます。


 恭子から一言

この方は、とても正義感の強い方でした。

それで、不正をする人や、ちゃんと仕事をしない人などに、イライラしてしまうのです。

でも、「ひと(人間)はひと(人間)を救えない」

相手が悪いのに、自分がストレスを受けて、正しい?自分が病気になっていては、バカバカしい限りです。

相手は思い通りにはなりません。

相手は変えられません。

たとえ、相手が間違っていても。

相手が良い人間になる、ということは、相手を救うということです。相手が悟って真人間になり幸せになるということです。

人間を救うのは神様の領域です。

人間のできることは支えることです。
人間のできることは支えることのみです。

このあたりも、「自分だけ仕合わせになりなさい」「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」より

自分だけ仕合わせになるために、自分は「誠実に誠実にコツコツと」仕事なりをし、
それはひとではなく、神が見ています。
責任は果たしますが、重荷は背負わないことです。



そして、この方は、とてもしっかり食べ方のみならず、恭子式マクロの考え方も受け取り悟って下さいました。

恭子式マクロの食べ方で体が健康になり、
恭子式マクロの考え方で心が健康になり、
可愛らしい宝物の赤ちゃんも授かりました。
おめでとうございます。